
引き続き、横浜日劇で観た映画評。そういえばこんな映画あったなあ、という程度の認識しかなかったので、予備知識ゼロで観ました。ルーシー・リュウとアントニオ・バンデラスのダブル主演作。感想は……
……とほほ。
これも「KILL BILL」同様、前半ちょっとまでは傑作か?なんて思わせておいて、あとで落とすタイプかな。それにしても、最初のシークエンスと残りではまるで監督が交替したかのよう。
はっきり言って脚本、最低です。
なんか大げさな回想シーンのフラッシュバック多用やBGM多用のダサい盛り上げ方など、どうも昔のアジア映画を観ているかのよう。あとで調べたら「なるほど」と思ってしまいました。監督はタイ映画界出身の気鋭、カオス監督。
最初の30分くらいでほとんど魅力のすべてが描ききれてしまったこの「バリスティック」。冒頭から理由もなくルーシー・リュウが小隊を全滅させ、街を破壊。これがいい!
私が感動した点はこんなところ。
・銃撃シーンは弾が当たった所にきちんと穴があく。
・最近のハリウッドはCG頼みになってしまい、お目にかかれなくなった「クルマが横転、前にいたクルマに突っ込んで大惨事」をきちんとやっている。
・ビルの屋上から堕ちていく機動隊員を上から撮影。すごい。
スローモーションと火薬の量は、ジョン・ウーを彷佛させるけれど、破壊したあとの現場を見せる、という点も新鮮。「新星誕生」と思わせるだけのものがあります。
しかし、その後がぜんぜんダメ。ここに書く気になりません。よいところだけ褒めておきます。
アントニオ・バンデラスはほとんどオマケ役。ルーシー・リュウはかっこよすぎ! とにかくご都合主義だらけの話が破綻したまま突っ走る暴走列車のような脚本は最低。関係者は草稿の段階で誰も気付かないのか!
どうやら、監督は武器オタクなのか。人間の描写はまったくダメ、殺戮シーンは溌剌……。しかし、得意技の火薬の使い方も後半ではポイント外しまくり。1年後もこの監督がハリウッドで活躍しているかどうか……。
Posted by koba at 2003年12月28日 21:22 | トラックバック