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エクソシスト顔

昨日よりもいくらか気温は暖かだったが、
時折、太陽を覆うように、陰鬱とした雲が空を流れていた。
俺は、訪れた取引先と打ち合わせも終わり、しばらくビルの谷間を歩いていた。
ちょうど昼時も過ぎたあたりのせいか、街は人通りも少なく、寂し気な雰囲気をかもし出している。
あまり面白くもない景色に飽きて、まだ工事中の地下鉄駅乗り入れ口から、俺は駅に向かうことにした。
階段を降りると、太陽が届かない地下道には、まだ、やっつけのような照明しかなく、薄暗い。
湿っぽい風が顔を通り過ぎていき、足音だけが、地下道に響いていた。
むき出しのコンクリート。どこから滴り落ちてくるのか分からないような水が壁をつたっている。
今の日本の、都市部での駅の工事とは思えないような、雰囲気だった。
改札のところまで来ると、いくらか明るくなったが、老婆が数人にヒソヒソと話しながら、改札に向かうのが見えただけだった。
俺はホームへの階段を下り、ちょうど来た電車に乗った。
乗客は少なく、ガラガラ。俺はイスに腰を降ろした。
昨夜、遅くまで飲み過ぎたせいか、眠気に襲われる。
あまり車内放送が入ることもなく、二駅目には、俺は目を閉じ、朦朧とした意識に包まれた。
時折、ワサワサとした声が聞こえ、薄らと目を開けて周りを見るが、それほど電車が混んできた気配はなかった。
どれほど眠ってしまったのだろう。うつむいたまま、ハッとする。
そのまま時計に目をやる。まだ、会社のある駅には数駅あったが、
このまま眠っていたら降り損ねそうだなと思い、深呼吸をしながら目を上げていった。
前に、女が座っているのが見えた。
黒い皮のブーツ、黒いレース柄のロングスカートが見えた。
カバンを膝の上に置き、その上に両手を置いて、こっちを見ていた。
長い髪、少し丸みのある顔に、どことなく硬く、キツさを感じる表情をしている。
ジッと見つめ合った。
どこかで見たことのある顔だ。でも思い出せない。
もう、何年経ったかも分からないくらい前に会ったことがある顔。
俺は、ジッと女を見つめながら考えていた。
電車が「キーッ」という不快な音を出しながら減速を開始した。
そのとき、車内の明かりが明滅し、女の顔がストロボのように照らされた。
「ハァアッ!」
思わず声を漏らす。
思い出した。コイツだ!女の顔は、コイツそっくりだったんだ!
exo02.jpg
エ、エクソシストめ!
こんなとこで、俺に何をしようってんだ!

・・・
って、前に座った女性が、
映画「エクソシスト」で、悪魔に取り憑かれた少女の顔に、似てただけなんですけどね。
何もされなかったし、むしろ、怪訝な顔されただけなんですけどね。


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コメント (3)

どーも 外人好きなケンです。

夜中の終電あたりで会ったら、ちょっとヤバイですね。

エクソシストは怖いというよりも、汚いというイメージが俺にはあります。

なんか変なものを口から吐いていませんでしたっけ?

声もオヤジ声だったし・・


うちの近所に「ジュリエット」というルーマニアパブがあります。

嫁に内緒で通っています。(爆)

ケンさん、
どうもです。
あの悪魔は、酒好きで、
飲み過ぎて胃液吐いて、
喉やられてガラガラだったらしい。
で、終電に・・・
って、わけないか。

で、その「ジュリエット」・・・
飲み屋ネタにも出てきてましたっけ?
ヨ、良さそうな、お店ですね。
おお、ジュリエット

「ジュリエット」は まだ飲み屋ネタに出てきていません。

もうちょっと裏を取ってから登場の予定です。

俺のメインはフィリピンなので、ルーマニアは初心者です。

「人生いつまでたっても勉強です。」

そんな勉強いらないって声も聞こえますが・・(笑)

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2005年11月16日 14:56に投稿されたエントリのページです。

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