言葉の乱れが激しい昨今の日本ですが、
美しい日本語は、忘れてはならないと思います。
でも、聞いたことはあっても、
「そういう意味だったのか」というものも多いですね。
または、逆の意味で覚えていたものも。
ときどきは、熟語や慣用句を見直すのもイイかもしれません。
あまり使わなくなったのを逆手にとって、
隠語のように使うのも、面白いかも。
レースの現場で使うなら、どうなるんだろう。
いろいろ考えてみました。
>雨に関する言葉
・雨夜の品定め
『女性についての論評をすること。女性論。『源氏物語』帚木(ははきぎ)の巻で、五月雨の夜に光源氏や頭中将らが集まって語った、女性についての話。』
美しい言葉ですね。
足はキレイだが、胸が小さい。
いや、大きさが問題なんじゃあない。形なんだ。
口が大きすぎる。
何を言っている。あの大きい唇がイイんじゃないか!
なんてやり取りも、
雨夜の品定めとするなら、
なんと情緒のあることか。
(ないか?)
・時雨
『晩秋から初冬の頃に、急に風が強まり、ぱらぱらと降ってはやみ、数時間で通り過ぎてゆく雨。冬の季節風が吹き始めたときの、寒冷前線がもたらすもので、村時雨・小夜(さよ) 時雨・夕時雨・涙の時雨などの言い方もあるそうです。』
秋の末から冬のはじめの通り雨のことをしぐれと言うんですね。
ちょうど今ぐらいの時期、かなあ?
この間のレースも時雨の心配があったので、
「時雨の訪れがあるかもしれん。
雨天用の車輪の用意をしておこう。」
という会話をメカニックとし、ませんでした。
・驟雨(しゅうう)
『にわか雨。急に降り出し、強弱の激しい変化を繰り返しながら、急に降り止む雨。雷を伴うこともあります。夕立も驟雨ですが、驟雨は時間の制限がありません。』
「うわっ、凄い雨雲が来てる。」
「驟雨だろう。大丈夫、路面もすぐ乾くさ。」
「シュール?何が」?雨雲?」
「驟雨だよ。」
「何、シューシュー言ってるんですか?」
「・・・シューン・・・」
まあ、こんなもんでしょう。
>その他の言葉
・ 藹々(あいあい)
『おだやかなようす。打ち解けたようす。 〔用例〕和気藹々
草木がさかんに茂っているようす。』
あっ、こういう字なんだ。
「プラグ、換えてもらえる?」
「・・・」
「プラグ、換えてくれ!」
「・・・」
「テメー、聞こえてんのか、コラ!」
「あいあいさー!」
・・・
まったく間違った話ですね。
・あえか
『弱々しく、幼いかわいらしさのあるさま。いかにもはかなげに見えるさま。 〔用例〕彼女のような、あえかな女性には逢ったことがない。』
この言葉は知らなかったです。
あっ、瑞浪のレースにも、
あえかな女性がいますが、
レースではちっともあえかでないので、大変です。
他の男共も、あえかであればいいのに、
そういう奴がいなくて大変です。
・あまつさえ
『その上さらに。あろうことか。おまけに。〔用例〕折りからの大雪、あまつさえ車が故障してしまった。』
キャブセットを外して、ストレートでバンバン抜かれて、
あまつさえコースアウトしてナックルを曲げた。
・いみじくも
『 非常にうまく。適切に。 〔用例〕暑さ寒さも彼岸まで、とはいみじくも言ったものだ。』
良く聞く言葉だけど、
あまり正しく意味が分かってなかった気がします。
スロー・イン、ファースト・アウトとは、いみじくも言ったもんだ。
こんな感じでしょうか>
・遠近(おちこち)
『 あちらこちら。ここかしこ。 〔用例〕鶏の声が遠近に聞こえる。』
「おちこちで、クラッシュした車が止まっているなあ。」
「あちこちじゃなくて?」
「いいんだよ、おちこちで! 」
まあ、こうなりそうでうけどね。
>三字熟語
・安本丹(あんぽんたん)
『まぬけ者をののしっていう言葉。あほう。』
こういう字だとは知らなかった。
ののしりの言葉ではありますが、
なんだかマイルドに聞こえますね。
「この、バカが!」
というより、
「この、あんぽんたん!」
っていうと、角が立たない気がします。
そういえば、
東と西で、「バカ」と「アホ」の受け取られ方って違うんでしたっけ?
関西では「バカ」と言うと、相手も怒るけど、「アホ」だとそうでもないとか。
・一隻眼(いっせきがん)
『物を見抜く力のある独特の見識。』
ピットから走っているのを見て、
セッティングの何を外しているのか、だいたい分かってしまう方々が、
いますよねえ。
車なのか、人間に原因があるのかまで分かられてしまうと、
もう、神の領域です。
・運鈍根(うんどんこん)
『幸運に巡り会うこと、鈍重で愚直であること、根気のあることが、成功の秘訣であるということ。』
む、むずかしいなあ、この言葉の解釈。
>慣用句
・辺りを払う
『そばに人を寄せつけないほどに威圧感があり、堂々としている。』
こう、ありたいですね。
走っていて、インをさそうなんて気を起こせない威圧感。
堂々とトップを走る。
こう、ありたいものです。
でもね、いくら辺りを払っても、
構わずクル奴、いっぱいいますからね。
・一頭(いっとう)地を抜く
『 頭の高さだけ抜きん出るという意味で、他より一段と優れていること。』
ああ、こうありたい。
もう、レース前日からこうありたい。
スタートしてすぐ抜け出て、ドンドン逃げる。
辺りを払う、圧倒的な速さで一頭地を抜く。
・慇懃(いんぎん)を通じる
『男女がひそかに情を通じる。不倫する。「慇懃」は、親しい交際の意味。』
「君と、慇懃を通じたい」
「インキンなのあなた!? キモい!」
「あっ・・・いや・・・何でもないです・・・」
相手を選びましょう。
といいますか、クドき方を間違えてますね。
・有卦(うけ)に入(い)る
『時機を得て、よい運にめぐりあう。「有卦」は、陰陽道で幸運の年回りのこと。』
スタートですっかりと出遅れたが、
トップグループが抜き合い差し合いを始めたので追い付き、
最終周でトップにたつ有卦に入る。
・刀折れ矢尽きる
『万策が尽き、どうすることもできない状態に追い込まれること。』
いくらシャーシーセットを変えても、キャブセットを変えてもタイムが出ない。
刀折れ矢尽きたが、
チャンバーのサイレンサー部の芯を変えたら、ファステストタイムを出せた。
・車軸を流す
『雨が激しく降るようす。』
おお。激しい雨だと、
車軸も流れるし・・・
あっ、馬車とか荷車とか、そういうモノの車軸が流れるから来てるのかな?
「車軸を流すような雨だな」
「もっとリヤトレッド狭めて、インリフトするようにする?」
「あっ、いや・・・ そうだね・・・」
なんか、紛らわしいかも・・・
・人後に落ちない
『 他人にひけをとらない。』
紛らわしい言葉のような気がします。
「人後に落ちない走り」
なんか、嬉しくなかったり、縁起が悪く感じるのは、なぜだろう。
・前車の轍(てつ)を踏む
『前の人の失敗と同じ失敗をする。』
目の前のドライバーのことしか見てないと、
前のドライバーがブレーキングのタイミングをミスったりすると、
一緒にミスしちゃったり、とか。
前車の轍を踏まぬよう、虎視眈々と走る。
・ぞっとしない
『好意が抱けないこと。』
あっ、そういう意味だったか・・・
・掌(たなごころ)を返すよう
『てのひらを返すのがきわめて容易であることから、㈰物事が簡単にできるようす、㈪考えや態度が簡単に変わるようす。』
・水際(みずぎわ)立つ
『飛び抜けて見事さが目立つ。』
水際が立つようなコーナリングをしたいものです。
・秋茄子(あきなす)は嫁(よめ)に食わすな
『有名なことわざで、色々な意味が言われている。ナスはとても美味(おい)しいので嫁には食べさせない、という意味や秋ナスは種(たね)が無いので嫁に子供が出来ないことを気づかう、という意味など。でも本命(ほんめい)は、ナスは体を冷やすので食べ過ぎると良くないという意味。』
んん、こういうのが一番大変。
いろんな意味があるんじゃあ、誤解も産みやすいワケで。
こうなっちゃうと、逆に使うのを避けた方がいいかな、という言葉だと思います。
しまった。
いっぱいあげすぎて、結局間違えて覚えそう・・・
ちょっと美しい日本語さんより
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