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バイオマス:02

バイオエタノールがクリーンなエネルギーだとしても、
バイオエタノールを生産する過程で投入されるエネルギーの方が、
大きいのではないかという懸念もあります。
単純な例えですが、100リットルの燃料を作るのに、
100リットル以上の燃料が消費されてたら、何の意味がない、
というようなことですね。

ある調査では、
トウモロコシからバイオエタノールを生産した場合、
仮に投じられたエネルギーを1とした場合、1.34倍のエネルギーが得られたという
結果がでた。
それだけか? とも思うが、
それでも、ガソリンよりも効率的だというのですね。
サトウキビは、生産過程で投入されるエネルギーが、トウモロコシより少ないため、
さらに、エネルギー収支が効率的という結果が、
2002年に行われた米国農務省の調査では出ています。

サトウキビからエタノールへの処理過程で生じる廃液が、
深刻な河川汚染の原因となっているという問題がありますが、
最近では再利用化が進められていると言われています。
ブラジルにおいては、危惧されているアマゾン河流域よりも、
はるか南のサンパウロ付近が、今後も栽培地とされると言われていますが、
いずれにしたって、伐採や開発を伴う行為となるので、
廃液同様、Co2削減の名にだけ囚われ、
逆に環境が破壊されていくようなコトは、避けねばならないことでしょう。

NASAのサポート受けて進められた調査では、
仮にアメリカ内の自動車を全てバイオネタノール燃料(E85)に切り替えた場合、
排出ガス中の二酸化炭素は大きく減少し、ベンゼン、ブタジエンも減少するが、
他の発ガン性物質のホルムアルデヒド、アセトアルデヒドが大気中に増加し、
地域によっては、オゾン濃度が高くなり、光化学スモッグの問題が、ガソリン燃料よりも悪化する危険性があるという調査結果もあります。

トウモロコシやサトウキビが原料となっていることから、
原料の平均価格が上昇。
他の作物から転作する生産者が増え、結果、
生産量が減少する作物の価格までも、高騰する可能性が指摘されている。

日本は、エネルギーの96%を輸入に頼っているが、
毎年の出来、投機などの理由により、
バイオエタノールは、石油以上に価格、供給が不安定になる可能性もあり、
容易に切り替えに走ることに、こうした面でも危険性がある。

しかし日本の商社では既に、ブラジルと提携し、
バイオエタノールを生産しようと動いている商社もあります。
今後、バイオエタノールを販売するガソリンスタンドも、増えていくのでしょう。


とまあ、
ザザッとバイオエタノールについての情報をピックアップしてみました。
何とかしないといけないのは確かだし、
何かしないといけないのだけど、
目の前のことだけに囚われると、
良い面を食うほどの問題が出てきたりしますね。
利権絡みで新たな争いの種が生まれる可能性もありますし、
エコの名に飛びつく人の、盲目的な力に後押しされて、
強引に開発が進められ、むしろ環境が破壊されている、なんてことにもなりかねない。
ただ、最終的にはどうなるかは分りませんが、
現在の内燃機関を、ほとんどそのまま使用できるということ、
また、生産可能なエネルギー源であるということから、
現実的な選択肢の有力なひとつとして、バイオエタノールが今後広がっていくという流れは、
止められないものになるのでしょう。
ただ、もっと研究が進められ、改良されることが必要な部分も多く、
慎重に進めていかなければならないものだと思います。
まずは、輸送機関で採用が進められていくのでしょうか?
モータースポーツの現場でも、
指定燃料として採用されるコトも、将来的にはでてくるかもしれませんね。


yomiuri online news

wikipedia

ソフトエネルギー


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2007年09月12日 19:56に投稿されたエントリのページです。

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