「2位ではだめなのか」 次世代スーパーコンピュータを「仕分け」した議論
次世代スーパーコンピュータ予算に「ノー」を突きつけた行政刷新会議の議論の方向を決定づけたのは「世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言だった。
「2位ではだめなのか」 次世代スーパーコンピュータを「仕分け」した議論
まあ、お金(財源)がない状態だから仕方ないんだけど、議論としてはどっちもどっちですよね。
この手のハイエンド技術というのは開発途中に生まれていく派生技術が民生レベルまで落ちていき具体的な製品となって人々の生活をより豊かなものにするから認められるわけで、例えば車の世界におけるF1がまさにそんな感じなんですが、そのF1ですら日本の自動車業界はみんな撤退している状況ですから。
次世代スパコンは最先端の半導体技術を利用。ウイルス解析や気候変動問題のシミュレーションなど広範な研究での活用が期待されている。「1秒あたり1京回」という計算速度が売りで、現在、世界一とされる米国製の10倍の速度になる算段だ。平成24年度から本格稼働の予定だが、総額約700億円の国費が今後必要なため、財務省は見直しを求めている。
700億円かかろうといくらかかろうと、かけた金額より大きな金が戻ってくればまったく問題ないわけで。例えば金融の世界で、700億ぶちこむと1000億円戻ってきますよ、といえば700億円ぶちこむでしょう。で、競合がうちより計算能力高いとほんの数秒の差で1000億円取り損ねるんで速いスパコンが必要なんだよ、みたいな話の仕方というのもあるとは思うんですよねえ。全部ゴールドマンサックスに持っていかれるよ!みたいな。
日本には軍事産業がないのであれなんですけど、ミサイルの弾道計算がより速く正確になると先に攻撃できるし打ち損じがなくなって被害もなくなるしミサイルの節約ができますよ、みたいな話とかもできるとよかったんですけど、そういうわかりやすい例って出てこないんですよね。地球シミュレータとかいわれても、それが何の役に立つのかのは漠然とわかるものの、そこで1番取ると具体的にどういうメリットがあるのかわからないわけで。
単に学者の「世界1」獲得戦争に見えちゃった、というのが失敗の原因なんじゃないかと思うわけで。
まあ、今回のこれで「科学技術立国日本」否定論という話がありますが、国がやならきゃ民間がやればいい話だと思うわけですが、日立、富士通、NECはどうするのかな。
問題はこの方面の優秀なエンジニアがこれを機会に海外に移ってしまうことが懸念される事ですが、まあ仕方ないよなあ。財源ないんだから。



