YouTubeが語るFlashとHTML5のvideoタグのあれこれ。
There's been a lot of discussion lately about whether or not the HTML5
YouTube API Blog: Flash and the HTML5 <video> tag
Flashといえばネット上ではビデオの再生によく利用されているわけですが、最近はHTML 5のvideoタグでそれを置き換えよう、みたいなことを言っているAppleみたいな会社もあります。またYouTubeを運営している当のGoogleもHTML 5に注力しています。
そんな中、多分世界で一番ビデオを扱っているYouTubeがFlashやHTML5についてどう思っているか、というのはとても興味深いことではないでしょうか。
で、この「YouTube API Blog」でそれについて書かれているわけですが、結果から書くと、「今のところはFlash」ということになっています。
ここではその理由がいくつか書かれてるのでそれを超簡単にまとめてみます。
1.標準のビデオ形式
今はH.264だよね。でも特許とかライセンスの問題もあるよね。だからWebMプロジェクトには期待している。でもFlashプレイヤーでもVP8コーデックはサポートされるんだよね。
2.ビデオ・ストリーミング
単にビデオのURLを指定して再生するだけじゃなくて、ビデオの一部だけとかバッファリングとか回線状況によって再生品質をコントロールできないといけないんだけど、FlashプレイヤーはHTTPやRTMP、そしてActionScriptを使ってこういうニーズをすべて解決することができるんだ。HTML 5はそれ単体じゃビデオストリーミングに関するあれこれを解決することはできない。でも関わっているベンダーがたくさんいるからそういう人達が将来きっとどうにかするだろう。そしてひとつの標準になるといいなと思っている。
3.コンテンツ保護
Flashの場合、Flash Platform's RTMPEプロトコルを使えばセキュアにビデオをストリーミング配信することができるんだ。コンテンツ保護の仕組みがないとYouTubeが提供しているある種のコンテンツは配信できないんだ。
4.カプセルかと組み込み
Flashプレイヤーにはアプリケーションコードとリソースをセキュアで効率的なパッケージに収めることができるんだ。これによりYouTube上のビデオを他のWebサイトでも表示・再生することができるんだ。HTML5にはサンドボックス機能とかメッセージ・パッシング機能があるけど、Flashだけがどこかのサイトのコンテンツを他のサイトに組み込むためのメカニズムを持っているんだ。
5.フルスクリーン再生
Flashプレイヤーはハードウェア・アクセラレーションを使った強力でセキュアなフルスクリーン再生が可能なんだ。最近、Webkitフルスクリーン再生ができるようになってきているけどビデオ用途ではまだ十分じゃないね(ビデオの上でコンテンツを表示し続ける機能など)。
6.カメラとマイクの利用
YouTubeではWebカメラやマイクを使ってダイレクトにビデオを作成することができるんだけど、これはFlashの技術なしにでは実現できないよね。HTML5だとまだ始まったばかりだ。
ということで結論としては、
Today, Adobe Flash provides the best platform for YouTube's video distribution requirements, which is why our primary video player is built with it.
今の段階だとFlashがベスト、だそうです。
実際にガンガン利用しているところが語る言葉はリアルですなあ。
ということで詳細は原文をご参考ください。ものすごく意訳していますので。



