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 2005年03月08日

この日のCOTOBACO

“パッケージからの卒業”後のコンテンツビジネス


ITmediaビジネスモバイル:“パッケージからの卒業”後のコンテンツビジネス

よくまとまってて賛同するところが多いので引用。

デジタル技術や通信インフラの進化により、消費者のコンテンツに対する姿勢が、「消費」と「所有」で細分化され始めていることが分かる。
「コンテンツの消費」の場合、消費者が欲しいのは楽曲や映像の視聴機会であり、コンテンツの流通経路は、便利で安ければ何でもかまわない。
一方、「コンテンツの所有」では形としてコンテンツを持つことが重要視される。

音楽に関して言えば、いちおうヒット曲というものは押さえておかないとまずいよね、ってレベルだと別に所有する必要はないわけで、どうせ3ヶ月もすればまた新しい曲を格納するためにiPodから削除されるだけだ。ただ自分が好きなもの、というかリスペクトするミュージシャンのものはちゃんとCDを買ったりします。

というか昔LPの時代だったころの音楽の聴き方って単に楽曲を聴くだけじゃなくて、歌詞は誰が書いてて曲は誰が書いてて、バックミュージシャンにどんな人が参加していて、プロデューサは誰でどこで録音されてといった2次的な聞き方があって、例えば全然知らないギタリストがプレイしてて、ある日突然「こいつすげー」ってなったときにLPのクレジットで名前を探し、そして(インターネットもない頃)そのミュージシャンが参加しているアルバムを音楽雑誌なりいろんな情報網を使ってさんざん調べてようやく別のLPを見つけて購入し、そして今度は新しい歌手を発見するなど、そういう楽しみ方ができたわけです。ジャケットも絵画的に壁に飾ったりとかさ。

でも今の音楽の場合ってミュージシャンは基本的にコンピュータだったりして、ジャケット小さすぎだったり、そういう2次的な聞き方ができなくなった、というかしなくなったのが個人的には大きいかなあ。

自分の好きなミュージシャンがいて、その人のCDを買えば、そのミュージシャンに収入が入り次のCDをリリースすることができます。そしてそれが次の喜びを与えてくれるわけです。すごい気に入ったソフトウェアがあって毎日使っているけど、お金払わないでコピーして使っていると作者は収入を得ることができず次のバージョンをリリースすることができなくなり、結果として自分の不利益になります。「だって、○○君だってコピーを使ってるし」なんてそんな友達の悪いところを真似てどうする!いいところだけ真似しろ。

日本の音楽産業の失敗は、時代の変化で「ニーズはあるがCDを買わなくなった」消費者に対して、新たなサービスを提案するのではなく、無理やりCDを買わせようとしたことである。

うまくいっていない会社、例えばソニーなんかもそうですね。みんなMP3を欲しがっているのにATRAC3を「無理やり」押し付けたりしてたからこんなことになったんでしょう。

でも誰かが「みんなが欲しがっているのはこんなんじゃない!」って叫んでも上が聞いてくれないんでしょうなあ。大企業なんてそんなもんですよねえ。


 投稿者 nagasawa : 2005年03月08日 13:11

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