飲食店の利用客が料理の感想などを投稿するインターネット上のグルメサイト「食べログ」をめぐり、佐賀市内の飲食店経営者の男性(31)が9日までに、運営会社の「カカクコム」に対し、「自分の店の情報を掲載されたくない」と削除を求める訴えを佐賀地裁に起こした。
訴状によると、男性は「望んでいないのに無断で掲載された。店のホームページと食べログの違いをお客さまに説明しづらく、混乱を招いている」「料理を掲載されると、盛り付けやメニューの変更がしづらくなる」などと主張。
削除して欲しいという一般飲食店に要求に対して、カカクコム側は
「写真のページには『最新の情報とは異なる可能性があります』と注意書きをしており、利用者が書き込んだ当時の事実に合致しているので違法性がない」としている。
という面倒な話になっているんですが、ユーザ目線で考えてみれば現状を反映していない昔の記事は削除しないまでも「アーカイブ」とか「昔の評価」みたいなもう一つ下の階層に持って行ったほうがいいでしょうね。だって、サイトにコンテンツ見て行ったら全然違ってた、ってことになったらお店もお客さんも両方不幸になるから。
AppleのApp Storeだとアプリごとにレビューを書けるんですが、ちゃんとバージョンごとに見ることができるのがよいなあ、と思っています。昔のレビューにユーザの不満が書かれているけど、それがちゃんと次のバージョンで直っている/反映されているなんて過程がわかるとその開発者さんを信用/信頼できますし。
で、この訴訟ですが、訴えた側の飲食店経営者も文句言う前に自分で最新を反映したレビューを掲載すればよかったんじゃないか、と思うし、カカクコム側も時間の経過によるレビュー内容の変化をそうサイトに反映させてユーザの利便性を向上させるか、をもっと考えてもいいんじゃないかと思った次第です。