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「フェイスブック 若き天才の野望」が面白かった

「フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)」という本を買って読みました。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

最近何かと話題なFacebookですが、私はほとんど使っていないのでとりあえず業界人として「義務」程度な気分で買ったんですが、読んでみるとこれが面白い。Facebookのこと知らなくても面白いです。

この本、1900円ぐらいするのですが、この分量と内容だったら3800円でもいけちゃうと思います。

何が面白いかというと、単にFacebookの歴史的なお話じゃなくて、その時代時代にいたライバル達とどう戦ってきたか、そしてなぜその「先行していた」ライバル達が「だめになっていったか」がしっかり書かれているところが非常に面白かったです。だめになっていった理由、というのは日本にいるとなかなかわかりませんよね。

単に「透明でオープンな社会の実現」というマーク・ザッカーバーグのポリシーをひたすら実現しているだけじゃなく、その時代ごとにしっかりとそれらの競合サービスにしっかり対応していたんだなあ、ってことがわかるだけでもこの本を読む価値があると思います。

日本にいると海外の状況ってやっぱりよくわからず、今のFacebookのページデザインなんかも「あんであんなに使いづらいんだ」と思うかもしれませんが、実は米国でも一般的なネットワーク環境というのはあまりよくなく、回線はスピードが出なかったりするわけですが、そんな劣悪な環境でマーク・ザッカーバーグが徹底的にこだわってきた「サイトのスピード」を確保するためには、ああいう感じにするのが正解だったんでしょう(日本以外の国でFacebookが流行っている、というのもこの「回線の遅さ」に対する「Facebookのレスポンスの早さ」というのが効いているんだと思います)。

と、いいつつも、多くのユーザがモデムでアクセスしている低速回線の時代からケーブル回線でちょっと回線スピードが稼げるようになりかけた瞬間に、これまで他のSNSサービスがプロフィールに写真を掲載していない(回線が遅いから)のにつけ込んでFacebookで顔写真をアップロードできるようにするなど、ユーザが欲っしている機能を取り込むそのタイミングの取り方も実にナイスで、そんなこんなの積み重ねが今のFacebook人気になっているんだ、なんてことが本書を読むとわかります。

Facebookのサービスの歴史的な話以外に、資金調達といった会社として成長していくための面などについても時系列で詳しく書かれていて、ここでの駆け引きもなかなか楽しませてくれました。

そんなわけで、今のFacebookだけを見ているとなかなかわからない成長の理由というのがいろいろわかるわけです。

あと、この本が面白いのは翻訳を担当された滑川海彦さんと高橋信夫さんの力も大きいです。お二人ともTechCrunch Japanの翻訳を担当されているので、いわゆる「この世界」に精通しているので、専門用語等で変な翻訳などもないし、またわかりにくいところはちゃんと話が通るように翻訳されていたりして、途切れることなくスピード感をもって読み進めることができました。

冒頭で「3800円でもいけちゃう」と書いたのは、これだけの量をこのクオリティで翻訳するのはそれぐらいの価値がある、ってことです。

ということで、とても面白く、読んでいるとなんだか起業してみたくなったり、既に起業している人はまた新しいサービスや商品を作りたくなるパワーを与えてくれるので、最近はちょっと枯れ気味で、なんて人は是非読んでみてください。

ちなみに544ページもあるんで、私は読み終わるまで一ヶ月かかっちゃいましたがw

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

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このブログ記事について

このページは、nagasawaが2011年2月18日 19:06に書いたブログ記事です。

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