スティーブ・ジョブズ氏がAppleに復帰して初めてのWWDC '97で彼はClosing Kynoteを担当した。当映像はその全容である。なお当セッションの仔細については http://www.mactechlab.jp/oldmac/10658.html をご参照ください。
YouTube - Apple WWDC '97 Steve JobsによるClosing Kynote
ということで97年のWWDCの最後のキーノートに現れたスティーブ・ジョブズによる観客との質疑応答の模様ですが、
これがスティーブ・ジョブズ!
って感じで圧倒的に説得力があるステージパフォーマンスを発揮しております。
97年ってことはスティーブがAppleに復帰した年でそれまで行なわれていたAppleのいくつかのプロジェクトを廃しした年であります。OpenDocもその一つで、観客から「なんでOpenDocやめちゃったんだよ」といった質問もくるわけですが、それに対して例の「大事なのはNoを言うこと」で観客を納得させています。これこそスティーブ・ジョブズ。
そしてネットワーク・コンピュータについても語っています。
「過去3年、いや4年でハードディスクがクラッシュして困った人は?」と観客にスティーブが聞くと何人もの人が手を挙げるのですが、それに対してスティーブは「俺は"ゼロ"だ」といいながら、ネットワーク化されたコンピュータでデータがサーバー上に格納されサーバーがバックアップされていればローカルディスクがいくら壊れようとまったく問題ないといったり、ギガビット・イーサネットがあればローカルディスクにアクセスするよりサーバーにアクセスする方が速いんだぜ、みたいな話をしております(97年の頃のお話ですよ)。
実はこのギガ・ビットの話は私は96年に聞いており、なるほどなあ、と感心したのですが、1年後でも充分説得力があるというのはさすがです。
というわけで、97年から話していたネットワークの話が今iCloudという形で実現されるかもしれません。
にしてもこんな感じで目の前で語られたら敵うわけないよな、と思い出すのでした。
ああ、これの字幕版が欲しいなあ。