ハッカー集団「Anonymous」が6月25日、日本政府と日本レコード協会に対し"宣戦布告"ともとれる宣言をサイト上に公開した。
Anonymousが日本政府とレコード協会に"宣戦布告" 違法ダウンロード刑事罰化に抗議
宣言原文はこちら。
リンク先のITmediaの記事はその宣言の大事なところをほぼ日本語に訳しているのでいい感じです。
で、なんでAnonymousが宣戦布告したかというと、
Anonymousの宣言「#opJapan - Expect US」では、「コンテンツ産業や政治家、政府が海賊版や著作権侵害と戦うために厳格な法律を導入するという誤ったアプローチを導入しており、基本的人権の侵害やイノベーションの阻害につながっている」と主張。
「歴史的に最も偉大なイノベーションの故郷である日本」が違法ダウンロードに刑事罰を導入する改正著作権法を成立させたことについて、「多数の無実の市民が不当な懲役刑を受け、かつ著作権侵害問題の解決にはほとんどつながらないことを確信している」と批判している。
多数の無実の市民が不当な懲役刑を受ける可能性を指摘しているのは素晴らしいな、と。
で、JASRACが違法ダウンロードをチェックするためにISPに対してプログラムを「有償」で貸し出すわけですが、それに対しても、
「自由な社会において永続すべきプライバシーを侵害する監視技術だ」
として、
日本政府と日本レコード協会に対し、「われわれの基本的人権とプライバシーが侵害されるのと同じやり方」で何らかの行動を起こすことを示唆している。
つまり、例えばメールの添付ファイルとして音楽のデータなんかをつけて送信しちゃっている人を特定するためにメールをスキャンするって、そりゃプライバシー侵害だよね、ってことです。で、同じようなことを逆に日本政府と日本レコード協会にする、と言っているわけです。
音楽ファイルが添付されているかどうかわかんないけど、それをチェックするためにメールをスキャンする、ってのはほんとにプライバシー侵害だと思うので、それに対する抗議は支持したいと思います。
それにしても相手がAnonymousってのがやばいですね。まあ、日本チームは勝てないでしょうね。
もしかするとAnonymousによってどっかの誰かの裏金工作問題が表沙汰にされちゃうかもしれないですね。