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ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」(電子書籍)読了。

藤井太洋著ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」を読み終わりました。

ハイスピード・ノベルというのはシナリオの展開の速さもさることながら、iPhoneやiPadで読んだ時のページをめくるスピード感というかリズム感を表しているようです。

なんというか、極端なことを言えば、1ページ単位でそれぞれ何かしら完結しつつも次につながる終わり方をしているので、次から次へとページをめくりたくなってくるんです。

小説、といえばその中身/内容と装丁が評価されるぐらいかと思うのですが、読むための利用されるデバイスを考慮した上で1ページ1ページをどういう風に構成していくかまで考えられている、という「電子書籍」を読んでしまうと、既存の電子書籍にあまりに何も考えていない作りにがっかりしてしまいますね。

ということで、「Gene Mapper」という小説そのものはもちろん面白いのですが、それ以外のところで感心する部分が多かったのでまずそれについて書かせていただきました。

さて、「Gene Mapper」ですが、あらすじはこんな感じです。

【あらすじ】
農作物の多くがメーカー製の「蒸留作物」に置き換えられつつある2037年。

作物の遺伝子をマークアップし、外観を設計するスタイルシート・デザイナー、林田のもとへ「ジャパニーズ・サラリーマン」を演じる黒川から調査依頼が入った。

カンボジアへ納品したスーパーライス、SR-06に描いたロゴが崩れ始めたというのだ。原因はコーディングのミス?アップデートの失敗?それとも......
原因を探るため、林田は「キタムラ」と名乗る人物に誘われ、2014年に封鎖されたインターネットが生きている街、ホーチミンへ飛ぶ。
フルスクラッチで作物を作れるほどの遺伝子工学、現実と見分けられないほどの拡張現実が当然のものとなった2037年。

たゆまなく前進する科学技術は人類の繁栄を約束するのか?
ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」が問う。

【あらすじ終わり】

ということで、サイバーパンク的というか未来の起こるであろう遺伝子テロがテーマのSFなのですが、SF小説の醍醐味である「未来はこんな風になるのか」といった世界がちゃんと描かれていて面白かったです。今のあの複雑でたいへんな遺伝子操作も未来になるとCSSでページをデザインする感じで遺伝子配置を定義できるようになったりしていたりする世界は非常に興味深いです。

あと、これはいいのか悪いのかわかりませんが、「Gene Mapper」を読んでいると頭の中にハリウッド映画的な映像が勝手に浮かんできてどうしようもなくなってしまいます。なので時々頭の中でうまく映像が作れないような場面になると読むのを中断し、しばし頭の中であれこれ試行錯誤してしまうことになりました。こういう経験もなかなか面白かったです。1冊で何度美味しいんだ、って感じです。

で、提供形式ですが、

EPUB 3縦書き
EPUB 3横書き
KOBO EPUB(Kobo専用 EPUB3)
Adobe Publishing Edition用EPUB 2
Kindle用.mobi 横書き
Kindle Previewer用縦書きサンプル
PDF(電子書籍リーダー用)
青空文庫リーダー

と様々なフォーマットで提供されているので、「対応デバイス持ってないよ」ってこともないかと思います。あ、なんとあの忌々しいDRMはかかっていないのでその点も素晴らしいと思います。

私はPDF版をiPhoneにも入れていたのですが、そうしておくとReaderデバイスを忘れた時でもすぐに読めたのが非常によかったです。

そんなわけでSF好きな方にはオススメですので、その他の電子書籍とは違う読書体験も含めお楽しみください。

Gene Mapper | ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」Webサイト

参考リンク:日本人初? 「コボ」「キンドル」でデビューした新人作家が1位を獲得するまで

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このブログ記事について

このページは、nagasawaが2012年9月 4日 22:28に書いたブログ記事です。

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