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アップルCEOが伝えたかったこと

クック氏が初めて出演する媒体に選んだのは、映像媒体がNBCの「ロックセンター・ウィズ・ブライアン・ウィリアムズ」、紙媒体が「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」だった。両インタビューとも、12月6日に公開された。

アップルCEOが伝えたかったこと

ということでNBCとブルームバーグ・ビジネスウィークに掲載された記事を受けて、その解説のようなことが書かれています。

ソースとなった原文は以下で読めます。

NBC:「Apple CEO Tim Cook announces plans to manufacture Mac computers in USA

ブルームバーグ・ビジネスウィーク:「Tim Cook's Freshman Year: The Apple CEO Speaks

内容としてはMacラインの米国生産についてです。なぜ今Macを米国内で製造するのか、です。

とりあえずクックさんはこう言っています。

そして来年、私達はマックの一部については米国に生産を持って来ようと思っている。 私達はこのことに長い間取り組んでおり、実現に近づいている。 それは2013年に起こるだろう。 私達はこれを本当に誇りに思っている

なんでコストの高い米国で?そうするとMacの価格があがるの?という疑問を抱くかと思うのですが、それについては、

価格がどうなるか、ということではないんだ。アメリカには教育システムの問題で、家電製造における高度なスキルを持った労働者の数が足りない。それが問題なんだ

と微妙にかわしています。で、アメリカには教育システムの問題とか家電製造における高度なスキルを持った労働者の数が足りないってどういうことでしょうか。

今回のマックの生産開始がひとつの役割を果たすだろう。しかし、これまでもアメリカが家電の生産地だったことはない。だから家電製造業は取り戻すのではなく、生み出していくということだ

つまり、

そこで、まずはマックの一部を米国内で組み立ててみる。これを呼び水に米国内でスキルを持った労働者が増えていけば、iphoneなどでも米国内生産を始めていこう、という考えのようだ。 

ということで、これは「ものづくりにより雇用を回復させる:という第2期オバマ政権の大きなテーマと合致しています。かつてスティーブ・ジョブズがオバマ大統領から「米国で生産できない?」って聞かれた時に「絶対無理」と答えたのですが、それを覆そうとしているわけですね。

で、実際問題、Macを米国内で製造するのは理にかなっているのかどうなのか、といえば理にかなっているようです。理由は以下の3つです。

第1にアップルは創業当初からしばらくは全量を米国内で製造していた、という歴史的なこと。工場内の製造プロセスへのこだわりの強さもアップルの特徴であり、実際、主要な委託先には今でも常駐スタッフを派遣している。

新製品情報のリークは主に製造委託先の中国からですからね。秘密主義のAppleからしてみればそういうのを管理できる米国内ですべてを完結させたいことでしょう。

第2に効率面の理由。今となっては、アジア、中南米などを含む世界中でiPhoneを販売しているため、根っからのグローバル企業のように見える。実際、2012年9月期売り上げのうち61%が米国以外である。
しかし、ルーツ事業のマックに限ればもっと米国への依存度が高い。しかも、デスクトップタイプのiMacのサイズは大型化が進んでおり、大きくて重い。使用するガラスなど重量のある部材も米国内で調達できるため、消費地で組み立てることは、コスト面でもきわめてリーズナブルなのである。

部材の調達、組み立て、輸送とコストをトータルで考えると米国内でやっても大差ない、って考えのようです。

そして最後の理由。

第3に、これがもっとも重要なことなのだが、リスク分散による経営の安定化だ。アップルの大きなリスクは、中国に量産工場を集中展開することによるカントリーリスクだ。人件費の高騰だけでなく、政治リスクも高い。これを軽減する意味でも、むしろもっと早くから米国での一部生産をやっておくべきだった。

これですよね。いつ反米感情が高まって労働や販売ボイコットが勃発するかわかりませんからね。

Macの米国内での製造がうまくいったら次はiPhoneなんでしょうね。そしてそこから派生して米国内での製造業が盛り上がっていくというのが理想的な形なんでしょう。

これを受け、この記事の最後はこうまとめられています。

アメリカは家電製造業を生み出す必要があるが、日本には家電製造のスキルが残っている。その点で、アメリカよりもアドバンテージがある。今回の時代の大きな歯車の動きには、日本の製造業復活へ向けたヒントが隠れているのではないだろうか。

がんばれ、日本の製造業!

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このページは、nagasawaが2012年12月27日 15:53に書いたブログ記事です。

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