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ゾンビの軍隊を制御する方法

NY Timesに掲載された「How to Control an Army of Zombies」というタイトルの記事ですが、これを読んだ方の感想がFacebookに掲載され、それが面白かったのでご本人の許可の得てこちらに転載させていただくこととなりました。

こんな内容の記事です。

***

NY Timesの科学欄に載っていた、寄生虫が宿主の行動をどうやって操るか、という記事がすごーく面白い。ウイルスに乗っ取られて人を食べたくなってしまう、というようなゾンビ映画と同じようなことがいろいろわかってきたらしい。

寄生虫が宿主を操るのはこれまでも知られているけれども、ここ10年ぐらいで、どういうケミカルを使って操作しているか、というようなレベルがわかっていると。

例えば、gammaridという池に住む小さなエビは、通常は、何らかの異常があると水の底へ向かって泥の中に隠れるのに、鉤頭動物という寄生虫がこいつに付くと、逆に水面に上がってくる。これによって、このエビは鳥などの捕食者から捕まりやすくなり、寄生虫はこれによって新しい宿主に渡るらしい。

このエビの挙動を変えるために、寄生虫はセロトニンを使っているのではないか、と言われている。寄生虫が脳内のセロトニンをドバッと増やして、視神経から脳への刺激の邪魔をして、明るい場所と暗い場所の認識をひっくり返して、本来なら暗い場所へ向かうのを間違えさせて明るい方向へ行かせる、と。

もっと大きな動物で言うと、トキソプラズマはその宿主であるネズミの中で神経伝達物質であるドーパミンの生成を速めるらしい。トキソプラズマは最終的にネコに移らないといけない。ドーパミンが増えることによって、ネズミの「意欲」や「興味」が増し、ネコの匂いを恐れなくなり、捕食者であるネコとかに襲われやすくなる。

同時に、トキソプラズマは男性ホルモンであるテストステロンも出して、宿主である雄のネズミを性的に魅力的にする。このネズミは雌のネズミと交配しやすくなり、自分を複製しやすくなる、と。

書いていても、ホンマにそんなにうまいこといくんか、というようなことが起きているらしい。

大昔に、栗本さんとかポランニーの本で、人間の意欲とか読んでいた時に、初めてドーパミンとかノルアドレナリンについて知って、その後も鬱の話でセロトニンの話題が出たりしてきた。

こういう物質が生命のかなり根本的な物だとは聞いていたけれども、寄生虫の宿主の操縦法、というようなところでまた出てきて、また楽しく驚いた。

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このNY Timesの記事は以下で。

Parasites Use Sophisticated Biochemistry to Take Over Their Hosts - NYTimes.com

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このページは、nagasawaが2012年12月12日 16:22に書いたブログ記事です。

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