2008年の活動休止前の最後のライブで、桑田佳祐が7万人のファンを前に「皆さんにいったん、お預けします」と語った「サザンの屋号」。そのバンド名は、ひょんなことから生まれている。
名付け親は桑田の小中学校の同級生で、ワーナーミュージックジャパンに勤める宮治淳一さんだ。それも、その場しのぎで付けたものだったという。
その場しのぎ?
にしてもサザンがデビューした時にも不思議だと思ったんですよ。オールスターズといっておきながらスターは誰一人としていなかったし、別に九州とかの南の方出身でもなかったし。
で、バンド名ですが、あるライブに出演することが決まったにも関わらずグループ名がぎりぎりまで決まらなかったそうです。
「締め切りの前の晩、風呂に入っていたら、ラジオから『サルサの帝王、ファニアオールスターズ、ついに来日』っていうCMが流れて、『ふーん、来日するのか』と思って、部屋に戻ってニール・ヤングの『サザン・マン』を聴いていたら、パッと『サザンオールスターズ』の名前を思いついたんです」
と宮治さんは語ります。ってことは下手したらファニア・マンになっていた可能性もあったわけですね。
ということでそれ以来「サザンオールスターズ」なのだそうです。
そのバンド名に対するこだわりのなさは、後に歌詞について「料理でいうところのお皿のようなもの」と語ったのと重なる。サウンドを鳴らすこと、それがすべてだったのかもしれない。
もう音とかメロディ以外はどうでもいいんですねw