先日、ホラー映画「アナベル 死霊館の人形」の試写会に行ってきました。
うちの奥さんがホラー映画とゾンビ映画大好き、ってことで結構な数のホラー映画を観てホラーには慣れていると自負している私ですが、結果から言えば非常に怖かったです。
なんというか超怖いジェットコースターに乗せられて、もう降りたいのに降りられない状況で次から次へと恐怖が襲ってくるって感じで、正直「もうやめて」と思いました。
普通のホラー映画だったらどっかで既に観たような陳腐な恐怖表現が使われていたりして「パロディーかよwww」とほくそ笑みながら観れるのですが、アナベルの場合は新しい表現があったりして「きゃー」となってしまいました。なんか1回でもそういう表現が出てくると次もまた新しい恐怖表現が出てくるんじゃないかともう気が気じゃなくて、すっかり体全体が恐怖に包み込まれました。
さて、このアナベルですが、スト−リーはざっとこんな感じです。
ジョン・フォームは、わが子の誕生を控えた妻のミアに、ビンテージ人形をプレゼントする。だが、幸せに満ちた日々は、思わぬ事件で打ち砕かれる。隣家の夫婦を惨殺したカルト信者の男女が、ミアに襲い掛かったのだ。
普通のホラー映画だと、このあたりの導入部分に無理があったりするわけですが、カルト信者を出すことで無理なく納得できる導入になっております。
男は警官に射殺され、女はミアの人形を抱いて自殺する。その日を境に次々と奇妙な出来事が起こり、原因不明の火事に発展する。
このあたりは特に怖いことなくじわじわと伏線が張られていくわけです。
幸いにも無事に救出されたミアは女の子を出産し、家族は血塗られた家を出る。ところが──引っ越しの荷物から捨てたはずの人形が現れる。実は男女が絶命の瞬間に邪悪な何かを呼び出していたのだ。果たして、人形に宿った怨念の正体とは、そしてその目的は──?
主人公の女性が妊娠しているのですよ。ホラー映画の妊婦ってほんとに怖いですね。
で、「アナベル」ですが、こちらは正攻法オカルト・ホラーで観客を震撼させた、ジェームズ・ワン監督の映画「死霊館」に登場したアナベル人形を主人公にしたがえたものでありまして、そんなわけで制作は同じジェームズ・ワン監督のが務めております(監督はジョン・R・レオネッティ)。
ジェームズ・ワン監督は「ソウ」も監督したのですが、「死霊館」はホラーということで「ソウ」とはちょっと違うのですが、非常に正統派なオカルト映画となっていて非常によかったです。監督いわく「血や内蔵を見せなくても恐怖は与えられる」そうで、確かにその通りで新しい恐怖の表現をしていて好感がもてました。だって、最近のホラー映画って笑っちゃうような演出ばっかりなんだもんw
アナベル人形ですが、「死霊館」ではちょっとだけ登場しておりました(ほんとにちょっとだけ)。で、呪われた人形として実在しております。
本物のアナベル人形はこんな感じでかわいらしくって、これなら欲しがるだろうなあ、と思うわけです。つうか、これが呪われているなんて信じられませんよね。
で、今回の映画のアナベル人形はこんな感じです。
怖いじゃないですか!
映画中では主人公がこの人形を「かわいい!」とか言っててどんなセンスしているんだよ!と思ったんですが、いやー、こんなのが家に置いてあって夜見たら眠れなくなりますね。
その他いろいろ書きたいこともあるのですが、ネタバレになるといけないのでこのあたりでやめておきます。
とりあえず、「死霊館」と同じように正攻法のオカルト・ホラー映画で実に怖くてよくできていますので、怖いの見たい人は是非映画館へ足を運んでみてください。映画館ってほら、まっ暗だし、音がもう映画館ならでは突然の爆音があったりするんで、もうご家庭でDVDとは全然違いますよ。
映画は2月28日に公開済みですので、「アメリカン・スナイパー」は戦争ものだからなあ、なんて方は是非こちらのホラー映画をどうぞ。