サイト内検索:

「スティーブ・ジョブズの下で働くことの魅力って?」って記事をサルベージ

先日、マイケル・ファスベンダー版映画「スティーブ・ジョブズ」を観まして、その感想をブログに書く時に私が昔話した内容を引用したいなあ、と思ったんですが検索してみても見つかりませんでした。

その記事はニフティの今は亡き「モバイル・トゥデイ(Mobile Today)」というメディアに掲載されたものなのですが、web.archive.orgで探したら見つかったので今後のために全文引用しておくことにします。もうサイトないし、私のインタビューだからいいですよね。つうかweb.archive.orgにはあるわけですし。

では引用開始です。記事の日付けは2011年11月03日 09:30で、インタビュアーは青山君です。

***

スティーブ・ジョブズの下で働くことの魅力って? - モバイル・トゥデイ(Mobile Today)

<画像>おなじみの黒いタートルネックとジーンズでプレゼンテーションを行うスティーブ・ジョブズ</画像>

世界中がその死を悼んだスティーブ・ジョブズ。その評価は大きいものから小さなものまで多くの人によって語られていますが、私達個人のコンピュータとの接し方について、ひとつのスタイルを作り上げたことは間違いありません。

一方で、ジョブズの人間性についても、いろいろな評価があります。発売されたばかりの公認伝記『スティーブ・ジョブズ』(ウォルター・アイザックソン著)でも、決して格好いいところばかり描かれている訳ではありませんでした。

身近に接するスティーブ・ジョブズはどんな人物なのか。また、ジョブズの下で働くのは、一体どんな感じなのか。実際に、スティーブ・ジョブズと共に働いたことのある方に聞いてみました。

モダン・シンタックスというブログを書かれている永沢和義さんは、1992年から1996年までの約5年間、NeXTという会社で働いていました。NeXTは、スティーブ・ジョブズがアップルコンピュータを追い出されるように辞めた直後に作ったコンピュータメーカーです。
NeXTは、ビジネス的には紆余曲折もあり、大きな成功を収めたわけではないですが、会社自体がアップルに買収されることで、スティーブ・ジョブズがアップルに復帰する道筋を付けました。そのNeXT時代のスティーブ・ジョブズの下で働いた永沢さんに、スティーブは一体どんな上司だったのか聞いてみました。

<画像>2006年のMacworld Expoの会場でインタビューに答えるジョブズ。この2年前、密かに膵臓癌の摘出手術を受けていた</画像>

――スティーブ・ジョブズはどんな上司だったんですか?

「上司としては言われている通り、本当に怖いですよ。やった仕事に、スティーブがダメを出すんですが、その言い方がヒドいんですよ(笑)。それが続くから、怖くなるんです」

――じゃあ、人間としてのジョブズは嫌いだったんですか?

「そこがおもしろいところ。スティーブの魅力は、実はスティーブだけの魅力というわけでもなく、スティーブと彼の周りにいる仲間達のチームが魅力的なんです。NeXT創立時にアップルから引き抜いた6人のメンバーはみんな、人間的にも仕事的にもスゴい人たちでした。スティーブが無茶を言っても、大人の対応ができるし、その無茶を実現できるだけの能力を持っていた。多くのスタッフが、その5人の下で働くことで人間性に惹かれていくんです。スティーブからダメを出されても、その人たちと一緒に作り直すことで、自分の能力も上がっていく。そうやって、会社の中で人間的にも技術的にも優れた人間が増えていったんです」

――じゃあ、スティーブ・ジョブズ自身の能力や魅力は、どんなものなんですか?

「スティーブは、人に説明するときに言葉の巧みさが魅力でした。現実歪曲空間と言われている、あの説得力は本当にスゴい。製品を出すときに『無理だ、売れない』と営業が言っても、スティーブが来て説明をすると『これが正しいんだ』と思えてしまう。そうやって、彼は僕達が作っている物が世界を変えると思わせてくれるんです。それだけの実績があるから説得力があります。だから、スティーブと一緒に仕事をすると、モチベーションが変わるんです。一度失敗しても次は成功できると思えるし、世界を変えるんだという意識があると、注ぎ込めるエネルギーが全然違いますよ」

――スティーブ・ジョブズの下で働いていた頃を今から振り返るとどう思いますか?

「素晴らしく充実した5年間でした。人生の宝です。それはスティーブだけでなく、スティーブの下にいる人達が皆、素晴らしい。そして、それだけの人達が集まったというのは、スティーブだからこそです」

――具体的に、その5年間で得たものはなんですか?

「自分は、自分が思っている以上に仕事ができるということです。自分が一生懸命にした仕事に対してダメ出しされると、へこむんだけど、そこで頑張れば結果としていい物ができる。それを経験したことで、その後も仕事で常に自分はもっとやれるはずだ、思えるようになりました。スティーブの人の能力の引き出し方は、指揮者に近いんです。個々が持っている能力をどれだけ引き出して、それをどう形にして、全体としてどうアンサンブルにするかということに、ものすごい能力があります。なぜ日本にスティーブ・ジョブズみたいな人間はいないのかと言われるけど、アメリカにもいません。世界中どこにもいません。あの人は特別なんです」

噂の通り、スティーブの下で働くと言うことは、とてつもなく厳しいプレッシャーがあるようです。永沢さんも「スティーブとのミーティングは厳しいので、事前準備のために内緒でミーティングをしていたら、そこに突然スティーブが現れて、案の定ダメ出しされました(笑)」とおっしゃってました。

ですが、それを乗り越えることで、得るものが多いのも確かなようです。仕事で無茶振りをする上司というのはありがちですが、それ以上の厳しさを持ちながらも、人を引きつけ高いレベルで仕事をし続けたスティーブ・ジョブズ。その魅力の一端を、うかがい知ることができました。そんな人がこの世を去ってしまったことが、あらためて残念です。

青山 祐輔(あおやまゆうすけ)
少しでもITに関係するなら何でも手がけるフリーライター。デスクトップPCは自作、ノートPCはThinkPad、ルータはヤマハとハードウェアの趣味が偏っている上に、手元にあるハードウェアは必ず一度は分解しないと気が済まない難儀な性格。なので最近は電池不要のアナログなアイテムが好き。

***

では、そのうち書く予定の映画「スティーブ・ジョブズ」の感想をお楽しみに。いやまて、モダシンラジオで喋った方がいいのか!?

blog comments powered by Disqus

2011年アルファブロガー受賞

新着DVD

モバイル

Powered by Movable Type 6.1.2

ブログ内検索

BlogPeople ReviewMe!

このサイトのレビューとか応援コメントを書いてもらえると励みになります。

Affi☆List for Amazon

バナー広告

このブログ記事について

このページは、nagasawaが2016年2月23日 18:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「顔を入れ替えるアプリで赤ちゃんと酔ったパパを入れ替えてみたら」です。

次のブログ記事は「2月24日のラッキーさん」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。