昨日、PFUさんの新しいHappy Hacking Keyboard(HHKB)の発表会に行ってきました。こうした企業の発表会に呼ばれるのは久しぶりで楽しかったです。

今回発表されたのは以下の3機種です。

その詳細についてはPFUさんのHHKBのサイトを見てみてください。
HHKB
んで、発表会はHHKBの開発時のコンセプトからその後の遍歴などが語られるわけですが、個人的に面白かったというか初めて知ったのはHHKBがSunのType 3キーボードをベースに作られた、というところです。
Sunという会社名を知らない人もいるかもしれませんが、1980年代にエンジニアリング・ワークステーションという分野を開拓し、ワークステーションブームを起こした企業です(ソニーのプレステが発表されたときにその名前がプレイステーションと聞いた時に、「ああ、ワークステーションに対するプレイステーションなのか」と納得したものです)。
んで、そのSunが開発、販売していた機種がSun-1,Sun-2,Sun-3という感じのものなのですが、そのSun-3に付属していたキーボードがType 3キーボードなのです。
Sun-3は1985年に発表されたのですが、その当時の私といえばPC-9801のキーボードは打ちやすくっていいなあ、なんて思っていたのですが、Sun 3でType-3キーボードを打ったときに「なんだこりゃ!」と相当びっくりした記憶があります。とにかく打ちやすかったですね。
ちなみに私はその時代は伊藤忠テクノサイエンスという会社でSunの営業をしておりましたので、Sun製品に関しては割と詳しいです。
んで、HHKBの発表会の後に会場でポッドキャスト「backspace.fm」でもお馴染みのITmediaの松尾さんとそのあたりのことをいろいろ話していたんですが、それが記事になったのが以下のものです。
HHKBのControlキーはなぜAの左なんだぜ
とまあ、SunのType 3キーボードはとにかく名器なので、それを踏襲したHHKBが最高なのも理解できました。
私は昔、Windowsマシンを購入すると付属しているキーボードが嫌いでずっとHHKBを使っており、さらにMacに変えてからもしばらくは使っていたのですが、1つ前のワイヤレスキーボードが結構気に入ってて最近はそればかり使っているのですが、これを機にまたHHKBに戻してしばらく使ってみようと思います。
HHKBはすごくいいのでお安くはないのですが、キーボードを打つ時間が長いという人は絶対元は取れるかと思いますので、未体験の方は是非HHKBのあのキータッチを体験してみてください。
ちなみにType 3キーボードはFujitsuが作っていたようなんですが、そのあたりにPFUさんも絡んでいるのかな。